テレビ

大人の鑑賞に堪えうるテレビ番組がない。一人で観る分には「はねる」「ガキの使い」「めちゃイケ」は楽しいが、家族やお笑いを好きでないような人と観るには厳しい。つうか、バラエティーというのは、全然バラエティーではないのだ。やっぱり、ある特定の層にしか、判らないようになっている。そういう意味では「めちゃイケ」の「数取團」は受け入れられる層が広いだろう。(でももうコーナー終わっちゃったかもしれない)
じゃあ何が鑑賞に堪えうるのかといえば、子供番組だ。しかも一生懸命作ってある子供番組である。子供に媚びるのではなく、判ってもらおうとすると一生懸命作ることになる。そういうものは結局、大人が観てもおもしろいのだ。
NHK教育でやっている番組で「カペリート」というのがある。5分のクレイアニメで登場人物は何処の言葉とも判らない擬音を発するのみで、台詞はない。動きと言葉に頼らないストーリーのみが勝負である。
カペリートは主人公の名前である。(でもそんなことは話に全く関係ない。)カペリートはきのこの形をした生物である。彼(?)は自分の頭の形状を変えることでいろいろなことをする。人助けをしたり、子供を笑わせたり。
最初見始めた頃、面白いのだが、何故カペリートが自分の頭の形状を変える時に嬉々とするのか判らなかった。ところがある日、観てみると、おそらく再放送の順番が最初に戻ったのであろう、第一回目と思われる話が放送されていた。カペリートは自分の頭の形状に悩んでいたのである。夜、ナイトキャップをかぶって寝たくとも、頭に入らないのでかぶれない。別の髪型にしたいなあと思ってもできない。そして、ある時(いろいろなエピソードがあるのだが)自分の頭の形状を自在に変えられる鼻を手に入れたのだ。
だからいつもそんなに嬉しそうなのか、とは判ったが、実は其れも判らなくても観るのにあまり支障はない。ドラえもんが「未来の世界の猫型ロボット」であるかどうか判らなくても、さし当たりドラえもんを観るのに支障がないのと同じだ。
わたしは「踊る大捜査線」はよくできた日本のドラマだと思う。「日本の」というのは、あれをそのままアメリカあたりに持っていっても理解されないような気がするからだ。拳銃が家庭にあるような国では、警官に拳銃を携帯させないことで起こる事件、というのを理解するのが難しいのではないかと思う。
「踊る〜」は最近のドラマでは珍しく、本数が多い割には(ドラマ本編から映画まで含めての本数)、其れまでの話を知らなくても楽しめる、という点で優秀である。ただ、全部がそうではない。織田裕二演じる青島が口の立つ元営業マン、ということを知らないと判らない話もあったし、警官殺しの話も長い長い前フリの話だった。いかりや長介演じる和久が監禁されるところで発煙ボールから煙が出るシーンでは青島が「天国と地獄だ」と言うのだが、これは何かの映画が元ネタらしい。(私は判らなかった)
しかし細部を取り除いても、いい作品だと思う。和久さんがもう居ない、ということもあるかもしれないが、やはり真骨頂は映画二作目の「あんたが大理石の階段を上っている間に〜」「どうして若い者が死ぬ」だ。そして、警察という組織を嫌っていた青島が、組織というものを持たない犯罪グループに対して、「うちのリーダーは優秀だ」と言う。最初からこういう結末を考えていたんじゃないかと思うほど、よくできている。
ああまた観たいなあ。最初から。考えてみれば、「踊る大捜査線」は「エヴァンゲリオン」同様、わたしの青春なのだ。23:20:47

同時多発テロの話を今日、NHKでやっていて、あれは何年前なのかなあと思った。2001年だそうで。
そのとき私は二俣川に住んでいた。当時恋人の家に転がり込んでいて、仕事が終わって夜遅くに二人で家に帰ってきて(夜中だったから電気も点けなかった)テレビをつけたら貿易センタービルに航空機が突っ込んでいる映像だった。二人で目を合わせて「これ映画?じゃないよね?」と言ったのを覚えている。それからどの局にチャンネルを合わせても同じ映像の繰り返しだった。遠く離れた日本で観ていてもあの映像はノイローゼになりそうだったから、アメリカ国民は集団ノイローゼにもなるだろう。(だからと言って宗教を理由に戦争するのは甚だしく野蛮だと思うが)

地下鉄サリン10年。これも覚えてる。その日、わたしは朝から出かけて有楽町線で池袋に出た。号外もでたのかも知らないが、夜になるまで知らなかった。当時私は高校を卒業して春休みだった。帰りが遅くなるので家に電話をすると、「地下鉄で何かあったみたいだけれどあなたは大丈夫なの?」と言われた。それを聞いてもわたしはいつもどおり池袋から有楽町線で帰った。帰りも特に(警備があったとか)なかったと思う。
一年浪人して大学生になった。池袋から私鉄に乗った先に大学があったので、池袋や新宿でよく遊んだ。両方とも大きな駅だったから、異臭騒ぎだのがよくあった。今はさすがにないだろう。

飯田圭織(すげー!ATOK変換したよ)がモーニング娘。を卒業してた。なっちも辻加護もいないし、あとはよっしーしかいないか…ああ岡女のDVD出ないかなあ。

やっぱり、ダンス☆マンがすごいんだ。「いきまっしょい!」が特別なんだ。